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鉄道模型メーカー「学研」の歴史・特徴・魅力を徹底解説

今回は「学研」についてご紹介をさせて頂きます!

学研の歴史

学研は、1946年に学習研究社として設立されました。学習塾運営、出版物や保育用品の製作販売などを手がける企業です。

近年では、高齢者向け住宅や認知症グループホーム、子育て支援施設関連の事業にも広く関わっています。

創業当初は、主に子ども向け出版物を扱っていました。1946年に創刊されたのは「小学三年の学習」、「小学六年の学習」です。

こうした学習雑誌は、当初小学校の教室で集金され配布が行われていましたが、学校を商売の場にするのは不適切という指摘を受け、学研コンパニオンと称する販売員が各家庭に集金に回るスタイルを確立しました。

この学研コンパニオンは、いわゆる「学研のおばちゃん」で、TVCMでその過程を訪問する様子を記憶している方も多いかもしれません。

その後、全学年を網羅した「科学」や百科事典、漢字辞典などを相次いで出版。

児童書「ニルスのふしぎな旅」や「スプーンおばさん」のアニメ放映を手がけるなど、幅広い事業を展開してきます。

玩具部門では、Nゲージ鉄道模型、学研大人の科学、電子ブロックなどを販売しました。

また、1960年代には自社製のNゲージ販売に先駆けて海外のNゲージの輸入も行なっていたようです。

Nゲージの取り扱いはすでに終了していますが、実験キットを同梱した「学研大人の科学」は今なお高い人気を誇ります。

保健体育の教科書や、小学校体育や道徳、情報教育の副読本、料理雑誌など子どもや家庭に身近なコンテンツを扱う一方、風俗店やヌード投稿を扱った雑誌も刊行するなど、雑誌販売をさまざまなジャンルで広く行なっているのが特徴です。

2009年に、学習研究社から社名を株式会社学研ホールディングスに改めて組織改編を行いました。

学研の特徴

学研がNゲージ鉄道模型を販売したのは1975年ですが、実はそれ以前に海外からNゲージを輸入して販売していました。

学研が輸入したのはドイツのトリックス社のNゲージモデルで、1968年頃からデパートに販売されていたようです。

同時に、当時のSLブームにのる形でトレシビック、ロケット号、1号機関車などを自社で製造し鉄道プラモデルとしても販売しました。

すなわち、学研のNゲージへの参入は輸入取り扱い、プラモデル販売を成功させたのちのことであり、満を辞してといっても過言ではないのかもしれません。

学研が初めて発売したNゲージは0系新幹線でした。

当時、Nゲージの新幹線のスケールモデルは国内初であり、学研としても意欲作だったことがうかがえます。

なお、新幹線の動力車はトリックス社のモーターを使用していたようです。

学研がNゲージを発売した当時、本格的にNゲージ鉄道模型を製品化していたのは関水、トミーのみという状況であり、学研はNゲージ市場に早い段階から参入していた存在です。

今のように、小学生向けの学習雑誌や塾、習い事がさほど重要とされていなかった時代に「小学○年の学習」を創刊するという先見の明が、鉄道模型にも向けられていたのでしょうか。

戦後は海外向け鉄道模型として販売

戦後すぐの鉄道模型はもっぱら海外への輸出製品として製造され、外貨獲得の役目を果たしました。

学研の手がけるNゲージは、その次の日本、戦後を脱出し経済成長を遂げていく日本の、象徴的存在のひとつなのかもしれませんね。

サウンドシステム、2列車同時運転「ICSコントロールシステム」などの意欲作が多いのも特徴です。

学研のファンを惹きつける理由

学研の製造販売していたNゲージは、塗装された完成品でライトまで点灯するという、当時としてはクオリティの高い鉄道模型で子どもにとっては高級な玩具という位置づけでした。

塗装は、ほかのメーカーの精巧さには程遠いという声もありますが、造形はリアルで丁寧という評価です。

また「サウンドシステム」を搭載して、機関車のホイッスルを思わせる音が鳴らせるモデルもファンから愛されている逸品です。

永大を傘下に収めた学研

さらに学研は、EIDAI N(エーダイ・ナイン)というブランド名で国鉄機関車、客車の製品化を行なっていた永大の倒産時に、永大のNゲージ製品を引き取って自社のラインナップにくわえたという企業でもあります。

永大はプラ製の線路システムや駅をはじめとする建造物も製造しており、倒産しなければ関水、トミーに肩を並べるNゲージの大手となれるポテンシャルを秘めたメーカーでした。

学研はその永大が販売できなかった準備中の製品を引き取り、GAKKEN Nというシリーズでリリースしています。

鉄道模型黎明期に活躍

現在では学研自体がNゲージの製造を終了していますが、国内のNゲージ黎明期に活躍したメーカーということで、鉄道模型ファンにはとっては感慨深いものがあるのではないでしょうか。

中古市場で学研のNゲージを手に入れたファンの声でよく聞かれるのは、「子どもの頃は高くて手が出なかった」、「当時としてこのクオリティで製品化できるのは相当新規的であった」というものです。

こうした国内Nゲージのパイオニア的な立ち位置と商品展開が、ファンを惹きつける理由のひとつでしょう。