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鉄道模型メーカー「クマタ貿易」の歴史・特徴・魅力を徹底解説

今回はO・OJゲージの「クマタ貿易」をご紹介させて頂きます!

クマタ貿易の歴史

クマタ貿易株式会社(KMT)は、1959年に設立されたO・OJゲージの鉄道模型メーカーです。

鉄道模型の生産だけでなく輸出入も行なっており、英語の社名は「Kumata Co. Ltd.」と表記します。

創業者である熊田晴一は、単身渡米して、米国の輸入業者と直接交渉しコネクションを構築。

日本製の欧米型鉄道模型のニーズを数千台規模にまで拡大させるなど、成功をおさめました。

最盛期は千葉県と宮城県、長野県にそれぞれ工場をもち、米国向けに真鍮製の鉄道模型を輸出していました。

1970年代からは、日本向けの製品としてOJゲージの「C11」、「ED17」も製造・販売を行っています。

造形美と共に「音」のリアルも追及

1993年にはクマタ貿易の自社ショールームを設立、翌年からはDCC(デジタル・コマンド・コントロール)の取り扱いをスタートさせました。

DCCは、同一レール上で個別の車両をそれぞれに制御できるシステムのことですが、クマタでは、特にサウンドにこだわりを見出し、実車に限りなく近づけたリアリティのあるサウンドを提供しています。

2007年には、業界で初となるOJゲージのDCC仕様車「OJ国鉄キハ82系気動車」を発表。

以降は500系新幹線やロマンスカーなどもOJゲージでの生産・販売を行いました。

2018年には、国内外の取引先廃業に伴って貿易業務を縮小しましたが、ドイツの鉄道模型メーカーのベモ(BEMO)や、レンツ(LENZ)などの輸入はまだ行っています。

また、DCC部門は新会社として設立され、既存車両のDCCサウンド化をサポートしたり、デコーダーの修理やアップデート更新相談にのったりといったことも実施しています。

クマタ貿易の特徴

クマタ貿易株式会社の特徴は、創業当時と近年とで明確な違いが見受けられます。

創業当時のクマタの特徴といえば、輸出入のコネクションを創業者自らがとりつけているところです。

当時は時勢柄、日本から欧米へと盛んに輸出が行われ、日本製の鉄道模型はその精巧さから米国などで人気を博しました。

輸出品として欧米の鉄道模型を製造・輸出する鉄道模型メーカーは数多くありましたが、クマタは創業者自らが渡米してインポーター(輸入業者)とのコネクションを築いた点が特徴的です。

しかし、1980年代になると、日本の鉄道模型は輸出価格が高騰し支持を得られなくなります。実際、クマタも80年代に鉄道模型の輸出から撤退を余儀なくされました。

ですが、1990年代にDCC製品の取り扱いを開始したことで、クマタは第二の強みといえるものを獲得します。

サウンドシステムに特化したDCC関連製品に注力し、業界初となるOJゲージのDCC仕様車をリリースしました。その後は、DCC事業を中心として新しい風を吹かせています。

創業、第二創業と進化してきた鉄道メーカー

1960〜1080年代までは貿易の名の通り、輸出入を強みとする鉄道模型メーカー。

1990〜2000年代にかけてDCC事業を拡大させ本格的な新事業として確立と、クマタは時代に合わせて進化してきました。こうした進化の歴史がクマタの特徴といえるでしょう。

DCC製品を販売するだけでなく、既存車両の搭載加工についてサポートするなど、鉄道を楽しく走らせるための技術啓蒙も行なっている点に、今後も期待が集まります。

クマタ貿易のファンを惹きつける理由

クマタは、鉄道模型の走行にリアリティをもたせ楽しみを広げる「DCC」に注力しているという意味において、「走る楽しみ」を愛する鉄道模型ファンから支持されています。

クマタでは「DCC相談日」を設けていて、サウンドデコーダー搭載の加工方法や使用に関する悩みなどに答えるサポートを積極的に行っています。

DCCは、コントローラーと、各車両に取りつけるデコーダーという基盤があればすぐにカスタマイズできますが、うまく組み合わせることで自動運転、灯火類のオンオフ。

実車が走っているようなスピードに合わせて変化する走行サウンドなどありとあらゆるディテールを再現できるため、奥の深い世界といえるでしょう。

速度に合わせてチューニングすることで、加速していく時速に合わせて動輪音、走り出しの音、惰行音などをプラスできるので、蒸気機関車などは特に走行の重厚感が見違えるように違ってきます。

鉄道模型の歴史は古く、キング・オブ・ホビーともいわれますが、DCCは古い伝統に加わった新技術です。

それをいち早く取り入れ、ファンがより楽しめるように搭載加工や搭載代行についても受けつける、それがクマタの魅力となっているのでしょう。

ちなみに、クマタはおすすめのDCCコントローラーとしてクマタが輸入を行なっているドイツのレンツ社(LENZ)のSET101と、ESU社製のEcoS2を挙げています。

レンツ社はDCCシステムを開発したメーカーでもあり、製品は国際基準となっており他メーカーとの互換性も世界一とされています。

ESU社製のEcoS2は、両側スロットルつきで一人でも2列同時で個別操作が可能、往復自動運転機能つきと初心者から上級者まで納得のコントローラーです。