【ヤマケイ私鉄ハンドブック-9】 南海

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南海21000系/息の長い湘南形電車

写真は1980年代に出版された、「ヤマケイ私鉄ハンドブック」です。ヤマケイとは山岳雑誌で有名な「山と渓谷社」のことで、山や自然・旅などを扱った書籍や雑誌を手がけています。過去にはこのような鉄道本を出版していたこともあり、この「ヤマケイ私鉄ハンドブック」をはじめ「国鉄車両形式集」や「日本の鉄道」シリーズなど、さまざまな切り口で鉄道を紹介していました。

 山と渓谷社の鉄道図書は1980年代に出版されたものが多く、現在は入手困難となっているものも多いです。鉄道本舗では、希少価値に応じて損のない査定額を提示いたしますので、処分の予定がありましたらぜひご相談ください。

 写真はかつて南海に在籍していた前面2枚窓の車両ですが、「湘南電車」の元祖である国鉄80系と非常によく似ています。調べると、1950年に80系電車が東海道線で運転を開始してからというもの、写真のような前面2枚窓が国鉄・私鉄問わず流行しました。しかし関西では、近鉄をはじめ短編成を増結することで輸送力を増強するパターンが多いため、80系のような貫通扉のない形状は関東ほど普及しなかったそうです。

 しかし、その中で南海21000系は1958年に登場し、合計32両という少数の製造ながら1997年まで活躍しており(以後、地方私鉄に譲渡された車両もあり)、非常に息の長い活躍でした。山岳地区を抱える南海高野線での使用を想定し、平坦区間から山岳区間まで幅広く対応していたことが功を奏したのかもしれません。そんな汎用性の高さをズームレンズにたとえ、「ズームカー」という愛称まで存在しています。

 そんな鮮やかな緑のツートンをまとった南海21000系は、現在でも大井川鉄道で活躍しています。また、一畑電車では黄色を基調としたオリジナルスタイルで活躍しているので、ぜひ乗車や記録はもちろん、模型のコレクションに追加してはいかがでしょうか?

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